カルガモと云えば,都会でも比較的身近な水鳥です*1。親水公園などのちょっとした水辺では,かなり高い確率で目にすることができます。しかしながら,その名を知らない人はいないであろうカルガモも,その特徴まで把握している人は意外と少ないかもしれません。
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大手町の三井物産本社にあるプラザ池で暮らすカルガモはかなり有名だろうか。皇居のお堀への引っ越しの様子は20年以上前の日本をほのぼのとさせた。現在もカルガモ一族は健在だと思うが,三井物産のサイトでそれらしき情報を見付けることができなかった。カルガモの成長を記録することが専門の女性社員も存在していたような記憶がある。バブルの時代はとうに過ぎ去ったこのご時世,真っ先にリストラの対象となった可能性もあるが……そうであれば寂しいものだ。
カルガモの最大の特徴はくちばしと翼にあります。くちばしの先が黄色いのが一点,そして翼の一部に鮮やかな青色が見られるのがもう一点の特徴となります。光の当たり具合や角度によって微妙に色合いを変化させる,「翼鏡」と呼ばれるこの翼の一部分,これに魅せされている人も少なくないはず。小生もその一人なのです*2。
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鶴や白鳥などなかなかお目にかかれない鳥もよいが,ありふれた鳥に注目してみるのも楽しいものだ。
翼鏡は主にカモ類に見られ,揚力を得るための翼である次列風切の一部です。カモの種類や個体によって青や緑など色合いはさまざまですが,他の地味な色の羽根とはまるで別世界のものであるかのような,非常に鮮やかな,そして美しい光沢をしています。もちろん意味もなくこのような色をしているわけではなく,群で飛ぶ際に仲間に対する目印の機能を果たしていると云われています。
天体写真も然り,なかなか落ち着いて外出する機会を得られないですが,いずれまた散歩のついでにでも別の水鳥や野鳥を写真に収めたいところです。
撮影機材:
Nikon D300S
+ Nikon MB-D10
+ TAMRON SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD (Model A005)
+ Kenko 62mm PRO1D プロテクター
+ SanDisk Extreme CF SDCFX-008G-J61